「外へ!」
100号 キャンバス アクリルガッシュ + アクリル
前作の「"発見"はある日突然やってくる」の続きの物語。
前作で、今、自分がいる場所の外にも「世界」がある事を発見した、エボシカメレオンの君が、なんとかガラスケースから脱出し、いよいよ外の世界に出ようとしているところ。外はすがすがしい青空で、前回、外の世界を知らせたアマガエル君も道案内で同行している。
さぁ!これから新しい世界へ飛び出すぞ! とドキドキしながら、外の様子を伺っている。
... カメレオンの君は前途洋洋で飛び出そうとしているのだけど、実はコスモスが咲いて、紅葉したもみじの葉っぱもあり、季節は秋。
床には、上空を飛んでいるトンビの影も。
新しい冒険に危険はつきもの。
これから来る厳しい冬も、いろんな困難も、がんばって乗り越えて強くなって行くんだぞ! ... とそんなエールを送りたい気持ちで描いた作品。
追記:
とある美術雑誌にこの作品が掲載された時、コメントに「勇気が出ずに覗くのみといったようなイメージ」と書かれてあったのを見て、私の思っていることと反対のイメージで捉える人がいるんだな、とちょっとびっくりしたのでした。
なので、「そうか「絵」っていうのは本当に見る人によって印象やメッセージが変わるのか」と思って、そこに面白さとか難しさとかを感じた作品でした。
2022.11 二紀東京本展 入選