「愛でる人と、ぶち殺したくなる人と」
10号キャンバス アクリルガッシュ+アクリル
私は植物園でボランティアをしているのですが、そこではとにかく植物につく虫は害虫として、無慈悲に抹殺されるのです。
それとは別に、私は虫を愛する人達のFacebookグループに入っているのですが、そこでは毎日毎日植物を食す、愛おしい虫の写真が投稿されるのです。
どっちがいいとか、悪いとかではなく(←これすごく言いたい)
本当に、何が好きか、何を大事にしているか、どちらから見るかで、見え方も感じ方も大きく変わるなぁ、というのを表現しようとした作品。
美しいバラ園に清々しい青空。
「きれいねぇー」と近づくと、まずバラ園芸家が最も嫌う害虫のマメコガネが右上に止まっている。
さらによく見ると、イモムシや蜘蛛の巣もある。
さらにさらによく見ると、額縁(これも描いています)に、害虫のしゃくとり虫やネキリムシやその他いっぱいの虫々が〜〜〜
という、ちょっとトリッキーな騙し絵的な絵にしています。
「害虫」と書きましたが、これも園芸をする人側からの名称で、虫好きからは「かわいい〜」と言われる虫たちなので、その辺も、まぁどっちから見るかによるよねー。
という、ちょっと皮肉も含めた作品になってます。